入居者から見た有料老人ホームの選び方
有料老人ホームは第二の我が家。だからこそ、ホーム選びの失敗は許されません。
介護付き有料老人ホームや住宅型有料老人ホーム、そしてサービス付き高齢者向け住宅等、さまざまなタイプがありますし、費用も施設によってさまざま。

相談員の鈴木です。我々がアドバイスさせて頂く際の「有料老人ホームの選び方」をご説明いたします
どの有料老人ホームが一番自分にふさわしいのか、まったく分からないという方も少なくないと思います。
そこでこのページでは、「有料老人ホームの選び方」についてお話しします。
具体的なイメージを持って頂いた方が良いと思いますので、私どもが有料老人ホームをご紹介する際に、相談者さまと一緒に、どんな風に有料老人ホームを選んでいくのか、その流れに合わせてご説明していきましょう。
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45年後はどんな生活を送りたいですか?
休みの日はどんな生活を送りたいか?
具体的にはお休みの日はどんな生活を送りたいのかを考えます。たとえばこんな感じです。

どんな生活を送りたいかを考えてみましょう
- 芝居を見に行く
- 得意な料理
- 好きな盆栽
- お友達と会食
- 孫に遊びに来てもらう
- 近くの公園を散歩
- 囲碁や将棋
- お菓子作り
- ゆっくりと読書
- 部屋で映画鑑賞
趣味がたくさんある人も、そうでない人も、有料老人ホームに入った後に休みの日にやりたい事を考えてみましょう。
アドバイスする際には・・・

アドバイスの際は、やりたいことを
シートに書き出して頂きます
我々がご相談者にアドバイスさせて頂く時にも、必ず最初に「どんな生活を送りたいですか?」という質問をします。
入居者ご本人に「老人ホームに入った後どんな生活を送りたいですか?」と聞くこともあれば、入居者のご子息に「お父さま・お母さまに、老人ホームでどんな生活を送って欲しいですか?」という質問をすることもあります。
そしてその場で入居者ご自身のやりたい事、あるいは入居する親御さんにやってもらいたいことを、紙に書き出していただきます。
私どもがご用意した「有料老人ホームでの生活シート」に記入頂くことで、ご相談者の「老人ホームでの暮らし」を具体的にイメージする部分をお手伝いいたします。
送りたい生活で有料老人ホームの条件が決まる

外出が多い生活なら、
駅やバス停の近くのホームが便利です
なぜこうした「こんな生活を送りたい」というのをシートに書き出して頂くかというと、それが有料老人ホーム選びの条件になるから。
もし「芝居を見に行く」とか「お友達と会食」といったことを重視するなら、立地が大切になります。
お友達との待ち合わせ場所や、芝居の会場に移動しやすいように、駅の近くの物件か、あるいはバス停のすぐ近くの物件を選ぶ必要があるのです。

ゆっくり過ごすのが好きな人は、部屋の快適さを重視するのが良いでしょう
一方、「ゆっくりと読書」したり「部屋で映画鑑賞」したい場合は、お部屋の快適さが大切になってきます。
共同の部屋ではなく個室が必要。
少し広めのお部屋の方がいいでしょうし、ゆったりとした内装で、リラックスできるような室内環境を重視することになります。

お料理が好きなら
キッチンがあるホームが良いでしょう
あるいは「得意なお料理」や「お菓子作り」にご興味があるのなら、部屋にキッチンが付いていることが大前提。
それほど広いキッチンで無くてもいいでしょうが、ご自身のやりたい料理に合わせたキッチンを考えて、それがついているお部屋を探すことになります。
また食材の買い出しを考えて、周辺環境も重要になってきます。なるべく近くにスーパーがある施設を選ぶことになるのです。

普段はどんな生活を送りたいのかも
考えましょう
さて、休日の生活について具体的なイメージがわいたら、続いて「ふだんの平日はどんな生活を送りたいか?」を考えていきましょう。
お部屋の掃除は自分でやるのか、スタッフにお願いするか。
食事の準備はどうしましょうか。三食ホームにお願いしてもいいですし、朝と昼は自分で作ってもいいでしょう。自分で作る場合は材料の買い出しも必要ですね。
それから洗濯をどうしましょうか。スタッフにお願いしても良いですし、自分で洗濯機を回してもOK。アイロンがけも考えましょう。
そしてお風呂をどうするか。介護が必要な方の場合は入力の介助が受けられるホームである必要があります。
まだ介護が必要なく元気な方なら、大浴場つきの施設を選ぶのも良いでしょう。
ふだんの生活を大切にする

ふだんの平日の暮らしを大切にしながら、どんな生活をご希望かをヒアリングいたします
我々がご相談者を前にしてアドバイスさせて頂く場合も、休日の生活に続いて、「ふだんの平日の生活」について、一緒に考えさせていただきます。
先ほどの「有料老人ホームでの生活シート」に記入頂きながら、毎日の生活を充実させるために、どんなことをご自身でやりたいか、そしてホームのスタッフにはどんなサービスをお願いしたいのか、これを一緒に考えていくのです。
今現在困っていることを教えて頂きながら、でも本当はこんな生活をしたい、というご希望を伺って、それをまとめていきます。
もちろん入居者の健康状態で、やりたいこと、できることは変わってきます。でもまずは「有料老人ホームに入居したら、こんな生活をしてみたい」というのを一緒に考えて、それを実現するためにどんなホームがいいだろう、というのを一緒に考えていくのです。

お体の状況によって、
入居できるホームは変わります
どんな介護サービスが必要か
それから有料老人ホームを考えるときに外せないのが、介護についてどうするか、という点。
今は元気だとしても、将来、要介護になる可能性があるわけですから、この部分は最重要項目です。
もし今、介護が必要な状態なのであれば、お体や生活の状態に合わせて、どんな介護サービスが必要なのかを一緒に考えます。
有料老人ホームには、ホームそれぞれに入居者の受け入れ基準が存在します。お体の状況によっては、入居を受け入れてもらえないこともありますから、現在の体の状況や介護度をしっかりと把握しておく必要があるのです。

医療ケアが必要な方は、受け入れ体制のあるホームを探す必要がります
どんな医療サービスが必要か
そして最後に、医療サービスについても、きちんと考えておきましょう。
胃ろうやストーマ、気管切開といった、日常的に医療ケアが必要な場合は、これに対応できる体制を持ったホームでないと入居ができません。
どんな医療ケアが必要なのかを整理したうえで、老人ホーム探しをする必要があります。

今だけでなく、将来どんな生活を送りたいのかも考えましょう
さて、今まで考えてきたのはおそらくホームに「入居してすぐの状態」をイメージしていたと思いますが、さらに「5年後の生活」も考えましょう。
ホームに入居して5年経ったときに、自分の状況はどうなっているか、健康はどうなっているかを踏まえて、「5年後にどんな生活を送りたいか」を考えるのです。
今は元気だとしても、5年経つと体力も落ちているでしょうし、健康も損なっているかもしれません。介護の度合いが進んでいる可能性もあります。
その時にどんな生活を送りたいでしょうか。どんなサービスを受けたいでしょうか。
5年後の自分の状態を想像しながら、その時に幸せな生活が送れるように、必要なサービスをあらかじめ考えておくのです。
5年後の生活も大切だと思うのです

相談員の鈴木です。5年後の生活のことも一緒に考えます
私どもがご相談者にアドバイスさせて頂く場合、ここの部分にも力を入れます。今の生活だけでなく「5年後の生活」も、有料老人ホーム選びで大切なポイントだと考えているのです。
実は、私どもは介護施設を運営しています。
そこでは介護が必要になった高齢者の皆様と接しているのですが、我々は、たとえ身体が不自由だったとしても、高齢者の皆さまがどうすれば充実した生活が送れるか、前向きな気持ちで暮らしていただくにはどうすれば良いか、ということを毎日考えています。
その経験を踏まえて感じるのは、5年後さらに身体が弱ってきた時にこそ、本当にサポートが必要だということです。
ですから我々は、有料老人ホーム選びのご相談者さまと、「5年後の生活」を一緒に考えさせて頂きます。せっかく選んだホームを後で後悔しないように、5年後にどんな生活を送りたいかを、一緒に考えた上で、有料老人ホームを選んで頂きたいと思っているからです。
さて、ここまで「どんな生活を送りたいか」を具体的に考えてきたわけですが、それをもとにいよいよ有料老人ホームを選んでいきます。
私たちアドバイザーは、ここまでご相談者と共に一緒に考えてきた「今の生活」と「5年後の生活」を元に、それを実現するのに最もふさわしい有料老人ホームを、以下の観点からピックアップいたします。
立地

送りたい生活に合わせて
ホームの立地を考えましょう
まず最初に「立地」です。
先ほどの「こんな生活を送りたい」という項目に合わせて、どの場所がいいかを考えます。
仲の良いお友達と定期的に会いたいのであれば、今までの住んでいた自宅の近くか、交通の便の良い所がおすすめ。
逆に、自然と暮らしたいとか、部屋でゆっくりとくつろぎたいということであれば、駅から離れた場所で、広めの物件が良いでしょう。
介護・医療サービス

入居者の健康・介護状態によって、受け入れ体制のあるホームを選びましょう
続いては、介護サービスと医療サービス。
有料老人ホームは、入居者に必要な介護サービスや医療サービスによって、入居者の受け入れ基準が決まっています。お体の状況によっては、入居を受け入れてもらえないこともあるのです。
たとえば、認知症があるのなら、認知症にも対応してもらえるホームを選びます。
胃ろうやストーマ、気管切開といった、日常的に医療ケアが必要な場合は、これに対応できる医療体制を持ったホームを選ぶわけです。
施設の居住環境

ホームの設備等の居住環境も送りたい生活に相応しいものを選びましょう
そして「こんな生活を送りたい」項目をもとに、有料老人ホームに求める設備や個室の広さについて考えます。
個室の内装や広さを重視する方もいらっしゃいますし、食堂やレクリエーションルーム等の共用施設の充実度を大切にする方もいらっしゃいます。
また、お願いするサービスも「こんな生活を送りたい」項目に基づいて考えます。
洗濯や掃除はどこまでお願いするか。三食の食事をお願いしたいのか、できる範囲は自分で作りたいのか。食材の買い出しや洗い物をお願いするかどうかも検討ポイント。
また施設に求めるレクリエーションやリハビリ等の内容も、「こんな生活を送りたい」項目と照らし合わせて考えます。
施設の経営状態

経営状態も大事なポイントです
それから、有料老人ホーム選びで一番大切なのが、有料老人ホームの経営状態。この先何年もお世話になる施設ですから、経営不振でホームのサービスが終了してしまっては一大事です。
とは言え、経営状態は外部からは伺いしれないので、正確なところを判断するのが難しいところ。
わたくしどもがアドバイスさせて頂く際には、入居率や事業経験、有資格者の割合、必要な認可状況等を踏まえて、総合的に判断いたします。
食事内容

食事は毎日のことですし、
健康の観点からも大切です
これは現地に赴かないと分からないのですが、施設で出している食事の内容や味も大切な判断ポイント。
入居者にとって食べることは大きな楽しみの一つ。毎日のことですから、味付けの好みが合うかは重要です。
そして、味付けの美味しさと同じくらい重要なのが、入居者の噛む力や飲み込む力に合わせた形態の食事を出してくれるかという点。食べづらい食事では、味わうどころではありませんし、食が細くなって栄養不足になってしまうこともあります。入居者が無理なく、美味しく食べられる食事はとても重要なポイントなのです。
実際に見学のために現地に赴けば、お試しで食事を食べさせてくれるケースも多いもの。私どもがホームをご紹介する場合は、お昼時に見学にお連れしてホームの食事を召し上がっていただくようにしています。
スタッフの人柄
これも現地に赴かないと分からないのですが、スタッフの人柄も大切な判断ポイント。
スタッフが親切で、 入居者の暮らしを充実させるために一生懸命になっている、そんな施設を選びたいところです。
と言っても、これもカタログやパンフレットでは判断しにくいので、必ず実際に施設を訪問して、自分の目で確認しましょう。
私どもがアドバイスサービスを提供する際には、私どもが集めた情報を事前に提供することに加えて、現地を一緒に同行訪問して、スタッフの人柄を確認するようにしています。
「どんな生活を送りたいか」で考えた点を実現するために、こうした点を勘案して「有料老人ホームを選んでいきましょう。
なお当社では、有料老人ホーム選びのアドバイスサービスを提供しております。もしご興味ありましたら以下のページをごらんください。
有料老人ホームでお困りの方へ


監修:介護福祉士/金子 淳一郎
介護業界20年の実績。
デイサービスを運営している株式会社S-FIT ケアにて、3つのデイサービス施設を統括。
つねに介護に接している視点から、「ひとりでも多くの人に、ベストな老人ホームを選んでほしい」という思いから介護施設の研究、紹介支援活動を行う。

相談員の石山です。介護職員の経験をもとに対応させていただきます
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