私たちは当社介護施設での介護職員の勤務経験をもとに、有料老人ホームの紹介をしております。ご紹介に際して「介護付き有料老人ホームの選び方」についてよくご質問いただきますので、このページでは私たちが実践しているノウハウをお話ししたいと思います。
さて、要介護の親御さまのために有料老人ホームの入所を考えるにあたって、一番の心配事は、その介護つき老人ホームが親御さまをきちんと介護してくれるのか、という点だと思います。

介護職員の経験をもとに、老人ホーム選びのお手伝いをしています
TVや新聞で、老人ホームでの職員による虐待やいじめ、劣悪な環境の介護施設の摘発等が報道されることもありますから、そうした心配は無理もありません。
このページでは、介護付き有料老人ホームをご検討中のご家族のために、後で後悔しない「良い介護が受けられる介護付き有料老人ホームの見分け方」をお話ししていきます。私たち自身が介護職員として高齢者の方々と接していますので、その経験に基づいて具体的にお話ししていきましょう
なお「介護付き有料老人ホームとは?」のページも合わせてご一読ください
まず最初に、介護付き有料老人ホームを数値面をチェックしてみましょう。
有資格者の人数

相談員の浅尾です。有資格者の人数や職員の勤続年数も重要な判断ポイントです。(写真は介護職員時代の一コマ)
老人ホームのカタログを見て、こうした有資格者の人数を把握しておきましょう。
- 介護福祉士
- 実務者研修修了者(旧ホームヘルパー1級取得者)
- 介護職員初任者研修修了者(旧ホームヘルパー2級取得者)
これらの資格を持っている職員は、介護についての教育をきちんと受けています。中でも「介護福祉士」は国家資格で、国家試験に合格しなければ取得できません。
これらの資格を持つ職員が多い老人ホームの方が、レベルの高い介護を提供できる傾向にあります。
入居率と事業経験
定員に対する入居者の比率が入居率。有料老人ホームの運営年数が事業経験です。この数字が高いほど、老人ホームの経営が安定し、経験方法と言えます。
介護体制の充実度
問合せして、職員の人数を調べましょう。入居者に対して職員の人数が少なすぎる場合、スタッフが忙くて、充分な介護を受けられない可能性があります
入居者情報(重度者(要介護3・4・5)の割合)
介護付き有料老人ホームでは、介護度の高い入居者が多いと、医療面も含め職員に求められるスキルが高くなるため、介護レベルが一定水準以上だと期待できます。
老人ホームに問合せして、要介護度3や4、5の入居者の人数を調べてみましょう。
以上の数値の調査に加え、親御さまの健康状況に合わせた「医療の受入体制」のついても必ずチェックしておきましょう。

相談員の高橋です。介護職員の経験をいかして、ご相談にお答えしています(写真は介護職員時代の一コマ)
医療面
親御さまに必要な医療を受け入れてくれるか、必ず調べておきましょう。
人工透析、在宅酸素、尿バルーン、等、現在必要な医療の場合は当然のこととして、将来必要になるかもしれない医療の項目についてチェックしておきましょう
感染症面
医療面に加え、ブドウ球菌感染症や肝炎、乾癬等の感染症についての受入れ状況も必ず確認しておきましょう
調査結果のサンプル
事前調査に力を入れるのが大切
こうした項目をふくめて、老人ホーム選びで大切なのが、事前調査。
この事前調査をきちんと行わないと、老人ホーム選びをスムーズに進めるのは難しくなってしまいます。
実際に有料老人ホームを選ぶ際には、どのような形で各種データをまとめればよいのか、当社の「老人ホーム情報シート」が参考になると思いますので、老人ホームをご検討中の方はぜひ以下のページにアクセスしてみてください
事前調査はどうやって行うの?

相談員の鈴木です。弊社ではデータベースに登録してある数値をお客さまにお伝えしています
このような情報は、介護つき老人ホームのカタログやホームページに記載されていることもありますから、調べてみましょう。もし載っていなければ、老人ホームに直接問合せても良いでしょう。
弊社にご相談いただいた場合は、弊社が収集してデータベースに登録してあるこれらの数値をお客さまにお伝えしています。
またその数値が良いのか悪いのかを判断し、そのホームの問題点や考慮すべき点をアドバイスもいたします。
なお、すでにご検討中の施設がある場合、その施設の数値を電話でお教えしています。今現在は無料でサービス提供していますので、ご興味ある方はお気軽にご連絡ください
さて、事前調査が終わって介護付き有料老人ホームをいくつかに絞り込めたら、実際に老人ホームを見学して、現地で調査しましょう。まず最初に大切なのは、ホームの職員のレベルを見極めること。親御さまが充分な介護を受けるためには、「職員の介護スキル」と「介護に対する職員の気持ち」が大切で、職員のレベルが低いと親御さまに苦痛を感じさせてしまいがちです。
職員の介護スキル

介護職員の経験をもとに
ご相談にお答えしています
たとえば食事の時というのは、職員のスキルが顕著に現れやすいシーンです。ご自身で食事を召し上がれない入居者には、食事の介助を職員が行いますが、この時に入居者の
- 食べるペース
- 一口で食べられる量
- テーブルの高さ
をきちんと見極めて介助ができるかどうかが大切。そして
- スプーンを口に入れたり出したりするタイミング
- 食べる順番
- 水の飲ませ方
が適切かどうかも重要。食事は栄養の補給という意味でとても重要ですが、誤嚥(むせてしまう。食べ物が気管に入ってしまい、窒息したり肺炎を起こす)といった事故が起こりやすいものでもあります。
そのため介助する職員には高いスキルが求められるのですが、中には入居者が口の中の食べ物を飲み込んでいないのに、次の食事を口の中に運んでしまい、むせさせてしまうような職員も…。
その他にも、ベッドから車いすに移動させる時の職員の動作、車いすの押し方、歩行を介助する時の支え方等、職員のスキルレベルによって入居者が快適に安全に過ごせるかは大きく変わります。
介護付き有料老人ホームを選ぶ際には職員のスキルをきちんと見ておくことが重要なのです。
介護に対する職員の気持ち

相談員の高橋です。介護職員の経験をもとに、ご相談にお答えしています(写真は介護職員時代の一コマ)
また、職員が日々の介護サービスにどんな気持ちで向き合っているのか?というも重要です。
職員が前向きな気持ちで介護サービスを入居者に提供していれば良いのですが、「忙しいから早く終わらせたい」「面倒をかけないで欲しい」などと内心思っている場合は、どうしても態度が冷たかったり、事務的になりがち。
たとえば、入居者が食事の時に口から食べ物をこぼした時に、職員が優しい笑顔を浮かべながらていねいに拭いてあげているのか、眉間に皺を寄せながら対応しているのか。そんなシーンに職員の気持ちが現れます。
特に食事時というのは職員のスキルが確認しやすく、職員の本音が出やすいシーンでもあります。
親御さまが職員に優しく接してもらえるのかを見極めてから入居を決めたいものです。
職員のレベルをどうやってチェックするの?

ホーム見学に同行して、施設のレベルをチェックし、その結果をご相談者さまにアドバイスしています
このような職員のレベルは、実際に介護付き有料老人ホームを見学して判断するしかありません。食事のタイミングを選んでホームを訪問し、実際の介護シーンを見学してみましょう。
食事時の介護の状況を見れば、それ以外の入浴や排泄等の介護レベルもある程度想像がつくものです。
なお弊社がご相談を受けた場合には、介護職員でもある相談員が、お客さまに同行して一緒に老人ホームを見学します。介護に精通したプロですから、食事のシーンを見ればそのホームの職員のスキルレベルをある程度は判断可能。職員のスキルレベルにもとづいて、そのホームがお客様にふさわしいか判断して、アドバイスしております。
なお、すでに検討中の施設がある場合、施設見学に同行して、施設のレベルをアドバイスするサービスも提供しています。今現在は無料で行っていますので、ご興味ある方はお問合せください
さて、職員のレベルに加えて、介護つき老人ホーム側の運営レベルも重要な判断ポイント。たとえば、要介護の入居者に対する職員の配置をどう考えているかによって、手厚い介護を受けられるかどうかが変わってきます。
職員をどんな風に配置するか

食事時のテーブルに職員をどう配置するかで運営レベルがわかります
介護付き老人ホームでは、入居者の要介護度に合わせて食事の際の座席配置を考えます。
色々なパターンがありますが、たとえば要介護度が高い入居者を一つのテーブルに集める配置をとっている場合、そのテーブルには食事の介助にあたる職員を多めに配置する必要があります。
介助に手間がかかる分、入居者あたりの人数を多めにしておかないと、充分な介護が行えないからです。
ところが重度者の介護に慣れていないホームでは、介護度の高い入居者が多いテーブルに対しての職員配置に配慮がありません。
その結果、入居者のペースに合わせて食事を食べさせたり、むせないように気をつけながら口の中に食べ物を運んだり…という配慮がなされないことも。
私どもは、このように職員が少なくて入居者が十分なケアを受けられない状態を「食卓が落ち着かない」と言ったりします。入居者が落ち着いて安全に食事ができるような運営がされているかは、ホームを選ぶうえで大切な判断ポイントになるのです。
次の判断ポイントは老人ホームの雰囲気が良いかどうかです。
入居者の表情

相談員の石山です。老人ホームの雰囲気をチェックするのはとても大切です(写真は介護職員時代の一コマ)
入居者の表情が、最初のチェックポイント。充分な介護を受け、毎日を快適に暮らしている入居者の方は、笑顔にあふれ、生き生きとし、皆さま穏やかな表情をしていらっしゃいます。
職員の動きと表情
また、職員の動きがキビキビとし、笑顔で入居者に接していると、ホームの雰囲気は良くなります。
介護の仕事にやりがいを感じ、入居者のお役に立つことを生き甲斐としている職員が多い場合、老人ホームの中にしばらくいれば必ず雰囲気の良さを実感できることと思います。
逆に職員の表情が暗い、疲労が滲み出ている…といった場合は要注意です。もしかしたら職員の人数が足りなくて、忙し過ぎて疲れ切ってしまい表情が暗いのかもしれません。介護職員も人間ですから、過重労働を強いられていれば入居者に対して優しく接することができにくくもなります。
もしも雰囲気の悪い介護付き有料老人ホームに入居してしまったら、十分な介護や優しい対応はしてもらえないかもしれないのです。
運営レベルや雰囲気の見分け方

介護職員の経験をもとに、見学に同行してホーム選びをお手伝いしています
こうした介護付き有料老人ホームの運営レベルや雰囲気も、実際に訪問して確認するしかありません。
介護に詳しい人でないと細かい所まで見抜くのは難しいかもしれませんが、分かる範囲で構いませんので、必ず実際に自分の目で見た上で判断しましょう。
なお弊社が有料老人ホーム選びの相談を受けた場合、介護職員でもある相談員が、老人ホームの見学に同行し、相談者の代わりにチェックした上で、ご相談者にアドバイスさせて頂いております。
なお、すでに検討中の施設がある場合、施設見学に同行して、施設のレベル雰囲気をアドバイスするサービスも提供しています。今現在は無料で行っていますので、ご興味ある方はお問合せください

監修:介護福祉士/金子 淳一郎
介護業界20年の実績。
デイサービスを運営している株式会社S-FIT ケアにて、3つのデイサービス施設を統括。
つねに介護に接している視点から、「ひとりでも多くの人に、ベストな老人ホームを選んでほしい」という思いから介護施設の研究、紹介支援活動を行う。

相談員の石山です。介護職員の経験をもとに対応させていただきます
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