サービス付き高齢者向け住宅とは?
「まだまだ元気なんだけど、一人暮らしを続けるのは心配だ」。こんな風にお考えのシニアにお勧めなのが、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)です。
「有料老人ホームの種類」でもお話ししましたが、通称「サ高住」と呼ばれる「サービス付き高齢者向け住宅」は、新規参入を政府も推進するシニア向けの賃貸住宅。「高齢者住まい法」という法律に基づき、2011年の11月に登場しました。(詳細は「有料老人ホームの定義」ご参照)
基本的に介護の必要のないシニアの方や、介護付き有料老人ホームよりも介護度の軽い方を対象にしています。もしも入居者に介護が必要になった場合は、外部の「訪問介護」や「デイサービス」等を利用することで介護保険を利用した介護サービスを受けられます。あわせて「住宅付き有料老人ホームとは?」もご一読ください
サービス付き高齢者住宅(サ高住)に入居する最大のメリットは「安否確認サービス」。
1人暮らしのシニアの中には、「部屋で1人でいる時に何かあったらどうしよう」「助けてくれる人が身近にいないから不安だ」、そんな風に感じている方も多いのではないでしょうか。
またシニアと離れて暮らすご家族も、常に「おじいちゃん、おばあちゃんは無事だろうか?倒れたりしていないだろうか?」という不安や心配がつきまとうもの。

サ高住なら、ケアの専門家が安否を確認してくれる
その点「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」なら、常駐している介護士等のケアの専門家が、入居者の方の日々の生活に問題がないかを毎日確認してくれる「安否確認サービス」がついているので安心です。
そしてもし体調が悪いようなことがあれば、すぐに医療機関と連携する等の対応もしてもらえます。

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は、法律で入居者の安否確認を毎日行うことが義務付けられています。安否確認の内容は施設によって様々ですが、ケアのプロが毎日気にかけてくれるという安心感は何ものにも替えられません。
健康に少し不安が出てきたシニアの方にとって、「安否確認サービス」つきの施設に入ることで、ご本人も、そして何よりご家族が安心できることと思います。
安否確認の内容は、住宅によって異なります
「安否確認」は「日中に行う」ことが法律で義務付けられているため、ケアの専門家が毎日必ず日中にあなたの状況を確認してくれます。
どんな確認を行うかは施設ごとにさまざまですが、定期的にお部屋を訪問してくれたり、食事の際に確認してくれたり、あなたに常に気を配ってくれます。そしてもし夜間に緊急事態が発生した場合は、お部屋に設置されている緊急通報装置を利用します。通報装置を押せば、警備会社のスタッフの方が飛んできてくれるのです。
また少し費用が高くなりますが、ケアの専門家が24時間常駐しているところもありますので、そういうところを選ぶのも良いかもしれません。
さて、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)を利用するメリットの二つ目は、「生活相談」サービスがついていること。
1人暮らしのシニア方の中には、相談相手がいなくて、何か困りごとがあっても1人で抱え込んでいる方が少なくありません。

たとえば、
- 電化製品が壊れた。修理はどうすれば?
- 電球のたまが切れた。交換は誰に頼めば?
- 最近、体調がよくない。病院に行った方がいいの?何科にかかればいいの?
- 介護サービスを利用したいけど、どうすればいいの?
- 息子や孫とうまくコミュニケーションが取れない・・・
- ご近所づきあいやご近所との人間関係の悩みが・・・
- ○○へ出かけたいけど、交通手段がわからない
一つ一つは小さい悩み事でも、積み重なればシニアの方にとって大きな負担になってしまいます。
でも「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」なら、常駐している介護士等のケアの専門家に、生活上の困りごとを何でも相談できます。
「こんなこと聞いてもいいのかな」というようなささいなことでも遠慮なく相談できますし、介護や医療のことも専門家の立場から相談にのってくれますから安心です。

サービス付き高齢者住宅(サ高住)の三つめのメリットは、バリアフリー対応になっていること。
バリアフリーにしないと、転倒の危険が
年齢を重ねて、筋力の低下が気になりだしたシニアの方が考え始めるのが、自宅の「バリアフリー対応」をどうするかという点。
滑りやすいお風呂の床を対策したり、階段に手すりをつけたりしないと、大きな事故につながりかねません。
また意外と見過ごされがちなのが、部屋と廊下の間の段差や、玄関の段差。ここに足を取られて転倒してしまう方も少なくありません。若い頃は何の支障もなかった玄関の段差やお風呂場の床も、筋力が低下してくるとつまづきやすくなって危険です。
若い頃は転んでもスリキズ程度で済んだものが、骨折につながることも・・・。その骨折が原因で、歩けなくなり寝たきり状態まで悪化してしまうこともあります。実は私の祖母も自宅の玄関で足をひっかけて転倒し、手首を骨折してしまいました・・・。

バリアフリーへの改装はお金がかかる
でも、バリアフリーに自宅を改装しようとしても、かなりの費用がかかってしまいます。もともとバリアフリー対応していない戸建住宅を、完全なバリアフリー住宅に改装しようと思ったら、何百万円もの費用を覚悟しなければいけません。
またマンションやアパートの場合は、バリアフリー対応の改装がそもそもできないかもしれません。
こうした理由でバリアフリー対応に踏み切れないシニアの方も多いのですが、そのままにしておくと取り返しのつかない事態になってしまうかも・・・。
サ高住は、バリアフリー
「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」は、法律でバリアフリー対応が定められています。
段差のない床、十分な幅のある廊下、手すりの設置。滑りにくいお風呂や、力を入れずにすむ引き戸など、シニアの方が楽に安全に暮らせるよう、バリアフリー構造になっているのです。

我が家をバリアフリー対応にするのが大変だというシニアの方にとっては、転倒等の事故につながる前に、バリアフリー対応の「サービス付き高齢者向け住宅」を検討してみるのも良いかもしれません。
それでは続いて、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)のお部屋を見てみましょう。
お部屋での快適な生活
「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」のお部屋は、原則25㎡以上の広さにするよう定められています(台所やお風呂が共用の場合は18㎡以上)。

また、お部屋は完全な個室になっています。「特別養護老人ホーム」の場合は、相部屋が多いのですが、サ高住の場合は、部屋が個室として独立していますし、台所、水洗トイレ、洗面所、お風呂、収納設備も設置されていますから、プライバシーもバッチリです。
共用のお風呂や食堂もある
また、自炊が大変だと考える方は、食堂で食事のサービスをしてくれる施設を選ぶと良いでしょう。専属の栄養士さんが、シニアの健康を考えたおいしい食事を用意しれくれます。
また、共同の大きなお風呂を用意している施設もあります。銭湯のような大きなお風呂で、ゆっくり浸かって疲れを癒すのも良いかもしれませんね。
サービス付き高齢者向け住宅は、60歳以上であれば誰でも入居可能です。健康な方や軽度の介護が必要な方をメインに受け入れている場合が多いのですが、中には医療的なケアが必要なシニアの方や持病をお持ちの方を受け入れているところもありますので、問合せをして確認すると良いと思います。

介護が必要になったら?
もしも介護が必要になったら、介護保険を使った介護サービスを受けることが可能です。サ高住は、「介護施設」ではなく「住宅」なので、介護や医療は外部のサービスを利用します。自分に合った訪問介護の業者や、デイサービスを選んで利用することができるのです。外部のサービスを選ぶ際は、ケアマネージャーが相談にのってくれますからご安心ください。
なお当社では、有料老人ホーム選びのアドバイスサービスを提供しております。もしご興味ありましたら以下のページをごらんください。
有料老人ホームを検討中の方に、お役に立つノウハウをまとめました。ご興味あるページをぜひご覧ください。

監修:介護福祉士/金子 淳一郎
介護業界20年の実績。
デイサービスを運営している株式会社S-FIT ケアにて、3つのデイサービス施設を統括。
つねに介護に接している視点から、「ひとりでも多くの人に、ベストな老人ホームを選んでほしい」という思いから介護施設の研究、紹介支援活動を行う。

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